戦争へ。

みんな気づいているかな。防衛費、何のために。米国の言いなりの歴史。この国はすでに戦争への準備をしています。岸田さんの最近の迷走と発言をよく読んでください。後悔してからでは遅いけど個人に止める手段は無いよね。どうしたら良いのか。 またくだらな…

人に優しくしないと!。

人に優しくしないと後悔するね!。それは人に優しくする事が自己満足かもしれないけれど人が弱っている時、泣いている時、踏みつけられている時、知らないふりをするか優しくなれるか、更に叩くのか。誰かに優しくしないで後悔する事たくさんあった。人間は…

この国の正義。

今、この国に正義はある。正義とは権力も金も恐れず正しいことを言える事。そこには損得は有ってはならない。泣いている人、踏みつけられている人、搾取されている人、いじめもそう、人間のいる所には必ず哀しい人が出てしまう。人間もただの生き物。犬や猫…

私の本当。

私は長く裏社会にいました。組織にいました。人間の清く綺麗な事も、ただの綺麗事も、醜い事も見てきました。今年二月、私の親分が無期懲役の中、獄死しました。泣きました。一人で。その人の近く、長く居て、その人の綺麗な所も汚い所も人間臭い所も全て、…

御礼。

小説、蝉日記。長く読んで頂きありがとうございます。この話しは私の住んでる小さな街で、長く私が生きてきた裏社会で真実にあった話しをつなげた話しです。踏みつけられた体験のある人、痛みを知っている人に届けば嬉しいです。これからも声は発信します。…

蝉日記。 壊れても今でも想ってるから。四十九!。

続けて僕は叫んだ。「何で今まで来てくれなかったんだよ。手紙も面会も、、、。何かあったのかと心配して、不安で、心配して気が狂いそうだったよ。何で、、、。」 「別に何も無かったよ。変わった事は。」女の子は普通に言う。僕は叫んだ。「どういう気持ち…

蝉日記。 それでも幸せになってね。四十ハ!。

でも狭い独居房、鉄格子の中、壁の中、女の子との思い出で救われた事何度もある。心が折れてしまいそうな時。夜中でも昼間でも気が狂いそうになる時がある。淋しくて気がふれそうになる。そんな時女の子との一つ一つの思い出が、女の子への想いが救ってくれ…

蝉日記。 終わりの雨。四十七!。

女の子は面会に来てくれていない。逮捕されて二十二日間が経って起訴されて、さらに二週間近くが過ぎているのに。 僕は刑事にも面会に来た親にも、親がつけた僕の弁護士とか言うのにも、謝ったり反省の言葉言ったり、事件の事、裁判の方針とか一つも話さない…

蝉日記。 躓いた二人。四十六!。

駅の階段に十時前から僕は居た。そんなに人通りも無い。夜空には星が見える。光ってる。そう言えば遠く夜空に光り輝いているあの星だって、近づいてみればただの土の塊りだって言ってたな、決めつけてたな、僕は。そうやって何でも泥だって決めつけて生きて…

蝉日記。 人を愛す痛み。四十五!。

人間の諦める力、慣れって怖い。でもそれがあるから生きていられるのかもしれないけれど。 無言電話やそんな嫌がらせが気にならなくなりだした頃に女の子は言った。「あのね、、、話しがあるの。」僕はその口調だけで嫌な予感がした。 「色んな嫌がらせ、あ…

蝉日記。 壊れる。四十四!。

時には無言電話を取ると「はい、ご苦労様、よく続くね。」とからかってやったりもしたけど、それでも相手はしつこくかけてきた。僕は不良少年だった自分の過去で、他人に恨まれることは数え切れ無いくらい思いあたるし、これは女の子の方ではなくて僕に対す…

蝉日記。予定された雨。四十三!。

その頃になると少しだけれど二人の貯金ができたり、部屋の中に家具が増えたり電話も引いたりして、何か二人とも大人になったんだなって笑いあっていた。僕は幸せだった。 だけどそんな幸せも壊れる時がやってくる。僕は、そして女の子もやはりついていない種…

蝉日記。 永遠の課題、人。四十二!。

この女の子を守り、女の子との生活を作るために働いて、いつかこの女の子との子供ができて、その子供は可愛いだろうな。 その子供を育てる為に食わせる為に毎日毎日、家と職場を往復して、そうやって女の子と子供と一緒に暮らしていって一緒に年齢を重ねてい…

蝉日記。 だから生きる。四十一!。

だけど、それ以外の世の中の多くの人は給料袋に這いつくばってでも愛する女や子供、家族の為、守る為、自分が生きていく為にも、夢とか憧れを追いかける余裕も無いし追いかけたいのを我慢して捩じ伏せて捨てて生きていく。 道に乗せられているかもしれない、…

蝉日記。 想い、生きる。四十!。

あいつらは自分の意志では無い、自分の意志なんか無い。親とか先生に言われるままに何の疑いも持たず、自分で決めず、考えず、選択せず、小学校中学校と重ねて、言われるままに高校行って、何の目的も夢もやりたい事も無いのに、親が言うから、先生が言うか…

蝉日記。 本当の強さ。三十九!。

それを格好悪いと笑って、何もしないで、働きもしないで、そんな父親の身体を命を削る金で養われていたのに、笑っていただけの自分が一番格好悪いって今になって解る。 僕も今、女の子との生活を作る為に働いている。仕事で疲れて帰ってもその部屋に女の子が…

蝉日記。 人間の性善説。三十ハ!。

小学生の頃から甘ったれて、中学校から非行に走り、薬や盗みや暴力に、安逸な方向ばかりに逃げて生きてきた僕が初めてまともに働いた。 朝、今まで起きたことのない時間に毎日起きて夕方過ぎまでしっかりと工場で働いた。その工場への就職でさえ父親の縁故で…

蝉日記。 暗闇を受けとめるから。三十七!。

僕は自分の胸の中で思いなおす。小さな子供が何も知らないで罪悪感無く、虫とか踏み潰したり遊びで殺せてしまうけど、成長し大人になっていく過程でその罪も哀しさも知っていく。女の子だってそうだ。今まで誰にも教えてもらえなかっただけで、これからは変…

蝉日記。 暗闇も愛すから。三十六!。

それは一つの小さな植木鉢だった。あの日、初めて女の子と出会った日、再会かな、初めて身体を一つにしたあの夜、女の子が嬉しそうに水をやっていたさぼてんの植木鉢。 今はもう、さぼてんは無い。植木鉢だけになってしまっている。それでもその植木鉢は土も…

蝉日記。 雨でも傘はささない二人。三十五!。

その後僕は女の子が風俗嬢して稼いだ金で買ったであろう豪華な布団の上で女の子を抱いた。辛い事を聞かされた後だったけど、女の子を抱いていたら、やはりこの女の子が好きでこの弱い女の子守ってやりたい、ずっと一緒にいたいって思った。この日、僕は女の…

蝉日記。 人間が汚れる前に。三十四!。

「僕は何、、、。」 「お前、悲しい、哀しい、淋しいよ。」僕は言う。 「哀しいのは君に見えるよ、私には。」 「そうだな、もっと哀しいのは僕の方かも。ても、もうやめてくれるよな。」 「私、今まで誰とでもすぐ寝ていて、みんな私とやってる時だけは優し…

蝉日記。 傷だって愛すよ。三十三!。

女の子の部屋に上がり、中を見た時に驚いた。広い部屋が一つある。その他に二つ部屋がある。広い部屋には僕なんかには値段も解らない革張りの椅子が置いてある。応接机みたいなのも。大きな家具や机もある。もう一つの部屋の扉、開き放しになっていてそちら…

蝉日記。 再会した二人。三十二!。

女の子が一人暮らしをしていると言うその部屋は隣町にあった。僕らの街よりも人口も多く遊ぶ所だってたくさんある。小さいけれど歓楽街だってある。そんな街の駅前の便利な場所に女の子の部屋はあった。新築の部屋だった。 僕は真夜中の道をそこまで単車で走…

蝉日記。 その哀しさは届いたよ。三十一!。

心が涙を流そうとしている。女の子の言葉にも何を答えて良いのか解らない。泣き声で、あふれる様に話してきた女の子。きっと、今まで何年も誰にも言えなかった事を一気に叫んだんだ。 そして女の子は続けた。「あの日ね、あの駐車場で君を見た時、私はすぐに…

蝉日記。 踏みつけられた人達の声。三十!。

「卒業式の少し前、それまでよりいじめが酷くなってきたの。その日もいじめられてた。殴られたり蹴られたりだけなら、まだ良い方で、その日はみんなの前で裸にもされた。恥ずかしくて本当に泣けたよ。でも、あそこにほうきの棒、入れられるとまでは思って無…

蝉日記。 人間、性善説性悪説。二十九!。

起こされたのは自分の携帯電話の呼び出し音だった。女の子からだ、きっと。期待しながら電話をとる。そう信じてた。 「電話くれたんだね。ごめんね、仕事行ってたの。今、終わって帰って来たところ。留守番電話で嬉しくなってかけたの。」女の子からだった。…

蝉日記。 人間の優しさと狂気。二十八!。

僕が、たった一つだけ覚えてて大切にしてたこの先生の言葉さえ無力だよ。人間がいる所はどこだっていじめがあるものなのか。女の子の事想うと、先生、どんな言葉も空回りする。痛い。 強くも、優しくもなれずに、ただいじめられるままに、されるがままに泣い…

蝉日記。 その思い出で生きていける。二十七!。

僕は小学校の卒業写真、中学校の卒業写真、引っ張り出して見る。全てを、真剣に見る。探してく。七つの学級が中学校にはあった。一人一人の顔を見つめていく。それでも解らないし思い出せない。 中学校の時の不良仲間に電話してみた。女の子の名前を言ってみ…

蝉日記。 その思い出は痛くても愛しい。二十六!。

「逆もあるよね。男の人だって、もし自分が会社とかくびになってやめさせられたり、落ちぶれたりお金も無くなったり、住む家も無い貧乏になったり、事故で顔、醜くなったり、片足とか無くなっても昨日までと同じ様に'好き'って言ってくれるのか、今までと同…

蝉日記。 その出会いを想う時。二十五!。

僕の携帯電話に見たことも無い電話番号が入ったのは、真夜中二時過ぎだった。写し出された番号を見れば相手も携帯電話からかけているのが解る。 こんな夜中に電話をかけてくるのは盗みの仲間とか、不良仲間か、どうせまともな部類の知り合いではないって解っ…